『Keep Riding』乗り続けよう
この冬も、自転車を楽しむためのインスピレーションを。
01 December 2021自転車に乗るということは、単にペダルを回すということではありません。それは、本のページを捲っていくようなもの。頭の中で思い描くだけでなく、外の世界へ繰り出しましょう。画面の中の世界から離れ、リアルな世界を感じましょう。自転車に乗ってしまえば、道が続くところへ、地球の反対側へと、無限の可能性と自由が広がっています。
「こんなに素晴らしいところがあるとは思わなかった」という、想像もしていなかった土地や人との出会い、体験も待っています。自分の中の恐れや言い訳を手放し、共感できる仲間と出会い、繋がれば、自分の壁を乗り越え、新たな旅路の1歩を踏み出せるでしょう。やるべきことはただ一つ。『Keep Riding』乗り続けましょう。
今後数ヶ月にわたり、世界中のサイクリストの人間味溢れるストーリーを紹介していきます。これらのストーリーは、単に自転車に焦点が当てられているわけではありません。彼らの生活にどうサイクリングが入り込んでいるのか。達成をじっくりと味わい、困難さに立ち向かい、不確実性と共存する。そんなストーリーが語られます。そして全てのストーリーには共通した1つのシンプルなメッセージがあるのです。
Maghalie Rochette
From setback to superpower, Maghalie Rochette’s educational new ‘Menstrual Health Series’ is helping to shift the perspective on periods. Part of her Fever Talk podcast, the series educates and encourages riders to harness the power of their period, and improve their performance in doing so, opening up a crucial conversation usually held behind closed doors.
After learning that understanding the strength of your cycle allows you to use it to your competitive advantage, Maghalie’s view on periods changed. Changing our mentality toward something, she discovered, can change us physically. In her research, Maghalie found that during a period, you are in fact ‘most primed for exercise because that’s where your hormone levels are lower’. She discusses the whole spectrum of the cycle, from those who have periods to those that do not, and is working to break down any shame or uncertainty that usually surrounds the subject.
ジョシュ・ジョーンズ
多くのサイクリストにとって、自転車に乗ることは自由を味わう手段になっています。行きたい場所に行き、経験したことのない標高まで登り、新しい友人関係を築く能力を自転車は秘めています。大学時代にロードバイクを初めて手にしたジョシュ・ジョーンズは、自分を解放して自由を味わう醍醐味を知りました。しかし同時に、そのことを共感できるサイクリストが出身地のコミュニティにほとんどいないということも知ります。そこで彼は『オールイン レーシング』を立ち上げてレース活動を始め、LGBT+のライダーの認知度向上と活動の環境作りに奔走します。シクロクロスに流れる前向きなエネルギーを他の自転車競技に広げるべく、『オールイン レーシング』は関係団体やチームに働きかけ、変化に向けて動いています。
この前向きな変化を後押しするために、『オールイン レーシング』とラファは虹色のソックスをデザインしました。
こちらからご覧ください。
ロン・ホールデン
ロサンゼルスには全てがあります。逆に『ないもの』を探すのが難しいかもしれません。多様性、チャンス、創造性が手の届くところにあるのです。しかし、この都市には2つの側面があります。華やかなハリウッドと、多面的で美しく複雑な現実です。そんなロサンゼルスで生まれ育ったロン・ホールデンは、この都市が全てのものを与えてくれると感じながら、同時に、いつも何かが欠けているとも感じて過ごしてきました。2020年の『ブラック・ライブズ・マター』を契機に、彼は職場に意義のある変化を起こすよう求めましたが、実際には何も変わりませんでした。そこで彼は退職の道を選び、全ての人が自由にどこでも走ることができる活動を創設することになったのです。『ライド・フォー・ブラックライブズ』は、平等のメッセージを広げるために、誰でも参加できるグループライドを開催しています。生まれ育った環境に関係なく、コミュニティの垣根を超えるライド。ロンは今も毎日走り続けています。
アイザック・ワーレン
一般的にスポーツでの成功には、ミリ秒を縮め、メダルを獲得するに値する圧倒的な集中力を必要とします。しかし、それでは楽しむというところが失われてしまっているようにも感じられますが、アイザック・ワーレンは違います。マウンテンバイクの中心地サンタクルーズで育ったにもかかわらず、若きアイザックにとっては、自転車は将来と繋がってはいませんでした。サーファーの父や、スケーターから映画監督に転向した友人が周囲にいたこともあり、彼は常に自転車を上回る興味を他のものに向けていました。時を経てマウンテンバイクがアイザックにとってより大きな意味を持つようになりましたが、彼の頭の中には、さまざまなものが共存したままでした。意味のないミリ秒を削り取ることに興味を示すことなく、アイザックは純粋にライドを楽しむことに長けています。