2025年のカーボンニュートラルに向けた重要なステップとして、今年初めて、全てのお客様への配送に関する排出量をオフセットしました。これは、オンラインで購入していただくことで、世界の気候変動に対して取り組んでいるプロジェクトをサポートすることに繋がることを意味します。
私たちのインパクトを改善するために行っていることの詳細はこちらでご覧いただけます。
ラファ カーボンニュートラル配送を標準に
2021年、私たちはお客様への配送でカーボンニュートラルを達成するために、認証を受けたカーボンオフセットを購入しました。排出量をできるだけ削減することに加え、私たちはこれを今後毎年行なっていきます。その理由とどのようにそれを行ったかの詳細について引き続きお読みください。
なぜ今なのか?
2025年までにカーボンニュートラル企業となることを目指す私たちには、まずお客様の配送から始めることに主な3つの理由があります。何よりもまず最初に、私たちのお客様が環境に配慮していることを知っているため、梱包資材、方法の変更と共に、配送による排出量を相殺することが、購入による環境への影響を改善する1つの方法だと考えているからです。次に、私たちは世界中のサイクリストにサービスを提供するグローバルブランドであるため、その運営に責任を持つ必要があります。最後に、私たちは排出量の削減に取り組んでいる主要な配送事業者と協力していますが、彼らの取り組みを直接的に加速することはできないため、オフセットで排出量を相殺することがこれに関してできる最善の方法と考えるからです。
タブーな話題をオープンに
カーボンオフセットだけでは、気候変動の課題に適切に対処できないことを認識しなければいけません。何年にもわたりカーボンオフセットは、大規模な環境汚染者がそれを単に税金を払うだけで済ませることを可能にしてきたため、様々な議論を巻き起こしてきました。ラファでは、私たちの排出量を削減することが最も重要なことであることを理解していますが、カーボンニュートラルをオフセットで達成することも、気候変動の解決策を実施する人々に必要な資金を提供することで、より幅広く国際的な課題として気候変動に対する取り組みを行うことに貢献するものであると考えています。
カーボンユートラルとは?オフセットとは?
『カーボンクレジット』としても知られているオフセットは、植林から風力タービンの設置まで、様々な手段を通して地球温暖化を抑制したり、逆行させようとするプロジェクトを財政的に支援する方法です。これらのプロジェクトを加速させることで、企業は自身の二酸化炭素排出による負のインパクトを「オフセット」することができるのです。負のインパクト(二酸化炭素)を同量の正のインパクト(オフセット)でバランスを取ることで、企業は『カーボンニュートラル』であると言えるのです。
オフセットは購入する必要がるため、カーボンニュートラルを実現するということは、二酸化炭素に実質的な価格をつけることになります。これは、二酸化炭素排出者がその代償を支払い、二酸化炭素の除去や回避をする人たちがその仕事に対して対価を受けることを意味します。気候変動への取り組みには時間制限があることを考えると、この仕組みは有用です。なぜなら、二酸化炭素を排出する仕組みは出来上がっていますが、この排出に対抗するプロジェクトは始まったばかりだからです。
私たちがサポートしていること
この排出量をオフセットするために、7つのプロジェクトをサポートするカーボンクレジットを購入しました。これらのプロジェクトはどれも、社会的、環境的なパフォーマンス基準を満たしていることが認証されています。オフセットスキームとして認証されるために、どのプロジェクトも『追加性』があることを証明しています。これは、通常の状態では存在しないサービスを提供することを意味しています。
2021年にサポートしたプロジェクトは、
- インドの風力発電プラント - 1,291トンのCO2排出を回避
- インドネシアの流れ込み式水力発電プラント - 574トンのCO2排出を回避
- ニカラグアの植林 - 430トンのCO2排出を回避
- ペルーの森林保護 - 143トンのCO2排出を回避
- ブラジルの森林保護 - 430トンのCO2排出を回避
また、私たちは未来についても考えており、今年からお客様によりちかいエリアでの植林もしています。
数値の計算
カーボンニュートラルなお客様への配送を達成するということは、毎年、排出量に一致するようにオフセットを購入する前に、倉庫からお客様へお届けするまでの配送による排出量を計算することが必要です。2021年以降は、お客様にコストを転嫁することなく、毎年これを行っていきます。
2020年度は、お客様への配送によるCO2排出量が3,239トンに相当すると見積もっています。私たちと提携している配送業者の1つ、DPDは、すでに370トンの排出量をオフセットしています。合計から彼らのオフセットを差し引いた後、カーボンニュートラルを達成するために私たちがオフセットをする必要があるCO2は2,869トンに相当すると計算しています。
私たちが計算した3,239 tCo2eの内、1,611 tCo2eは、完全な石油化学製品のサプライチェーン(well to wheel)と放射強制力に関連する航空貨物からの排出が主なものとなっています。これは、こうした調整が全体に占める割合を、組織の二酸化炭素排出量を評価する際に、これらの要素を含めることの重要性を示しています。
私たちの計算で正確を期すために、独立したアドバイス機関のClimatePartnerと共に、方法、予測、オフセット購入を行っています。全てのオフセット購入リストはこちらでご覧いただけます。
ここからどこへ向かうのか?
2020年からお客様への配送のオフセットをすることは、2025年までに企業としてカーボンニュートラルを達成しようとしている私たちのにとって重要なステップです。それまでに私たちは、インパクトコミットメントに向けて取り組み、宅配業者と共に排出量を削減する方法を模索し続け、その過程で学んだことをお客様と共有していきます。