新しいシーズンの始まりが近づき、ラファのスタッフ一同、単なる会社の年間戦略以上に、果たしてどんな興奮のレースが繰り広げられるのかを心待ちにしています。これまでの15年間に経験したことがないほどの革新。愛するスポーツに変化をもたらすために大きな一歩を踏み出します。こちらが予定されているものの概要です。
ブランド創設から一貫してロードレースはラファのインスピレーションの源でした。私たちのレースウェアが歴史の一端を担い、グランツールやモニュメントでの勝利によってパフォーマンスとスタイルの業界標準を引き上げ、洗練されたチームキットのトレンドを生み出しました。これまでもこれからも、キャニオン//スラムを存在を際立たせるチームキットとともにサポートし、さらに再びレース界に衝撃を与えるべくEFエデュケーションファーストとともにメンズプロトンに復帰します。
オープンロード - 開かれた道
新年を迎えにあたり、ラファの創設者でCEOのサイモン・モットラムから皆様にオープンレターをお送りします。
15 January 20192016年にチームスカイとの契約を終えてから、私たちはずっとプロフェッショナルロードレースというスポーツのあり方について徹底調査を行い、その成長に繋がる方法を模索し続けてきました。そこで直面したのは、このスポーツが喘いでいること。観衆の数が減り、市場価値が低下しているということでした。EFチームとのパートナーシップで目指すミッションは、今までにない革新的なレースプログラムとファンが思わず声援を送りたくなるような英雄を育て、プロフェッショナルレーシングの世界に新しい興奮や感動をもたらすことです。
レース競技に関係なく、EFチームの選手たちはライバルチームが羨むようなチームキットを着用します。私たちのジャージがシャンゼリゼに凱旋し、頂点を見た2016年を最後に、ラファはプロトンに一旦別れを告げました。私たちはより軽く、より速く、EFエデュケーションファーストらしいより明るいジャージとともにプロトンに復帰します。ツアー・ダウンアンダー開幕前に行われる発表会を楽しみにしておいてください。
チームのため、あなたのために、老若男女誰もが手にとっていただけるチームキットをまもなく発表します。春になればラファ カスタムがスタート。人気のコレクションから好みのアイテムを選び出し、誰でも自分の思い通りにフルカスタムすることが可能となります。レースで結果を追い求める人にとっても、単純に楽しむために乗っている人にとっても、お揃いのジャージで走ることは新しい喜びや刺激を与えてくれます。私たちの直感的なオンラインツールを使えば、グラフィックデザインの経験がなくても、自分たちのグループを誇りに思える美しいジャージキットをデザインすることができます。
活動的なサイクリングクラブにご興味をお持ちの場合は、RCC(ラファ サイクリング クラブ)への入会をお勧めします。過去5年間にわたってRCCは成長を続け、現在では13,500人のアクティブユーザーが揃う一大コミュニティとなりました。2019年はメンバーにとって多くの刺激的な特典が加わる一年になります。世界的なクラブとして史上初めて、メンバーの標準サービスとして個人傷害保険が付帯します。さらにエタップ・デュ・ツールやマヨルカ312といった世界的な一大スポルティーフイベントでサポートを行います。世界を代表するファッションデザイナーやカスタム注文が得意なバイクツールメーカーとの新しいコラボレーションも実施します。世界のあちこちで毎週クラブハウスを発着する何百というライドを開催しています。その多くはメンバーが自らオーガナイズしているもので、コミュニティに定例の人気ライドも実施されています。RCCを象徴するクラブカラーに身を包むだけでなく、世界中のサイクリストと繋がってともに走るための入り口として、メンバー自身が誇りに思っていただけるクラブです。
新しい製品も満載。予想しやすいアイテムから、予想だにしない驚きのアイテムまで揃います。個人的には新しいシューズのコレクションが楽しみで仕方ありません。2年間にわたってフットウェアを一から見直し、3つの新しいモデルをデザインしました。剛性の高いレースシューズから、弾力性のあるオフロードシューズまで、ライドの地形やタイプに合わせて設計された名作とも言えるアイテムです。
レースウェアに関して言えば、ラファの専売特許素材であるシャドー生地がさらなる軽量化を経て戻ってきます。新しいジャケットは、これまでに見たことがないほどの軽さとプロテクション性能を高い次元で達成しています。この新しいジャケットはプロチームとスープレスの両方のコレクションにラインナップ。シャドー製品として初めてカラーバリエーションも揃います。
他にも、デザイナーたちは拡大し続けるウィメンズ コレクションの中でも特にビブショーツの進化に時間を費やしました。シャモアパッドの開発だけに止まらず、ビブストラップの改良やトイレ休憩時の面倒といった女性サイクリストならではの長年の問題を解決すべく、3年計画として取り組んできました。
既存の製品にも改善や改良を加えながら、ロードレースの歴史を振り返るとともに、有名無名問わずに選手やレースのストーリーを伝えていきます。その中でも、私たちが愛するイタリア人選手のマルコ・パンターニに捧げる象徴的なジャージを再び販売。同時に、彼の死から15年目という節目に、新しい本を出版する予定です。先進的なアメリカ人トラック選手にもスポットライトを当てます。確かにパンターニと比べると知名度や戦歴は雲泥の差ですが、だからと言って注目されない理由はありません。良質な製品作りはラファの根源ですが、それは目の前に続く長い道の一端に過ぎません。
これから何が起こるのか、ワクワクしているのは私だけではないと信じています。サドルの上で、またはクラブハウスでお会いできることを楽しみにしています。
2019年が素晴らしい1年になりますように。
サイモン・モットラム